ケアマネージャーのBCP
2023/02/21
おはようございます。
寒かったり、暖かかったり三寒四温ですが、日差しが徐々に春になってきましたね。
今日は都立高校の受験日だそうです。職員のお子さんが受験していますが、素敵な春が来るといいですが...。
先日、介護支援専門員調布連絡協議会の研修で講師をさせていただきました。
お題は「BCP」事業継続計画です。来年4月までにケアマネージャーの事務所は計画を作ることが義務付けられています。
災害や事故、事件、感染などについてあらかじめ計画を立て訓練をするというものです。
11月にそのBCPについての講師の話があったのですが、私が講師に選ばれた理由が「すでに会社でBCPをやってそうだから」ということだそうで、実際はBCP作成は頭の隅にはあったものの、全然手を付けていませんでした。
つまり協議会の無茶ぶりなんですが、それでも講師を受けたのは、BCPを立てるのは必要だと感じたからです。
何人かの友人に聞いても、「BCPは手を付けていない」、とか、「ひな形があるのでそれを埋める」とか、「まだ答えは出ていないから手を付けるべきではない」、などというネガティブなものでした。
BCPについての本を読んだり、ネットで見たりしながら研修資料を作るうちに、私はケアマネージャーの事業所がすべきことがわかってきました。
ここで語ろうとすると長くなるのですが、簡単に書くと
①BCPは一日でも早く作るべき
②BCPにおいてケアマネージャーは復旧のキーパーソンなので、初動で可能な限り自分の命を守るべき
ということです。
BCPは物事の本質を考えないと作れないです。
①一日でも早く作るべき、というのは、来年4月までに作るというのはあくまでただのルールで、災害や事件・事故は今起きても不思議ではないです。それに向けた準備が早いほうがいいのは当然です。
BCP作成は保険のようなもので、「何となく体のことが心配。」と思ったのに、来年の4月になってから保険を掛けるという選択ってないですよね。
②ケアマネージャーは復旧のキーパーソンなので、初動で可能な限り自分の命を守るべき、というのはケアマネージャーは利用者の様々な情報を持っていて、それは災害の後の復旧時に必ず必要になるからです。どこに避難する予定か?既往歴はどの薬を飲んでいるのか?などです。一人のケアマネージャーが死んでしまうと30~40人の利用者の情報が出にくくなります。
なぜ作るか?いつ作るか?何が大切なのか?そういう本質を考えないと、作ったとしても、またはひな型を埋めたり買ったりしたとしても意味がないと思いました。
私は2011年の東日本大震災の時、利用者宅をバイクでひたすら安否確認に回りました。利用者の方々が「ケアマネージャーの顔を見てほっとした。」と喜んでいただいて、私も安否が確認できてほっとして、その日私は満足でした。
でも、あの日東京でもお亡くなりになった方はいたのです。私の頭上の看板が落ちてきて死ぬ可能性だってあった。
そう考えるとあの時の私はリスクに対して無知な、無謀な行動をした、と今回BCPを真面目に学んで思いました。
講師はおおむねうまくいったように思います。私の独自の見解もあったので賛否両論あると思いますが。
でも災害や事件・事故等の対応に「これが正解!」というのはないので賛否両論ありでいいです。
写真は先日の雪の日のレモンの木です。
三鷹の「リモーネケア」の花壇に昨年4月のオープン時に2本植えました。
リモーネケアの由来(レモン=イタリア語でlimone)です。この日は雪でかわいそうでしたが、1年間でずいぶん大きくなりました!
東京 求人 介護支援専門員 ケアマネージャー