自分が「患者の家族」になってみて思うこと
2023/06/13
おはようございます!
今日は少し重い話なんですが、題名の通り「患者の家族になってみて思うこと」を書きます。
昨日自分の父から「左半身が動かない。職場で寝ている。」というメールが入りました。
父は若干大げさで、もともと頑健で自分の体について無理解な人なので「何言ってるんだ?」
と思いながら電話をしました。
話すと、何かいつもと違う感じがしました。本当に具合が悪いのではないかという不安感が募りました。
職場の人に電話を代わってもらって客観的な意見を聞こうと思ったのですが、なんとなく状況がつかめない。
それでも脳卒中ではないか?ということが頭によぎりました。
父には「今すぐ救急車を呼ぶのがセオリーだ。」と話しましたが、ここで一つジレンマがありました。
71歳の父が職場で倒れ救急搬送になることは仕事や役職を失うことにならないだろうか?
父もそれを危惧して、救急搬送は困る、と話していました。
私の父は言っては悪いけど、友達も、趣味もなく、酒の一滴も飲めない男です。
半面、定時より何時間も早く仕事に出かけるような仕事大好き人間です。
ここで仕事を失うのは、人生を失うも一緒では?
電話を切った後、仲間がとりあえず自分で見に行った方がいいと話してくれて私もそう思ったので、父の職場の四谷まで車で迎えに行きました。
渋滞の中1時間の間に何度か電話で話し安否確認をしながら、なんとか足元フラフラの父と会うことができ、車で家まで連れ帰り、母に救急搬送で病院に行ってもらいました。
結果は軽度の脳梗塞だったので入院しました。
入院も1週間ほどの見込みだそうなので本当に軽度なのでしょう。
後で救急病棟で会ったとき父は開口一番「ハンバーグ弁当が食べたいからローソンで買ってきて!」と言われ、ベッド上でこぼしながら食べている父を見てちょっと安心しましたが、我ながら対応は悩みました。
「命」と「命のような仕事」の天秤。
今回は結果論で軽度で済んだからよかったのですが、移動中に悪化したら...。リスクはありました。短時間の間に悩みました。
仕事以外でも若い頃都心の大学に行った父は今でも都心部に行くことが好きなのです。仕事がなくなるとそれもできなくなってしまう...。
私はケアマネージャーなので、父の人生のストーリー重視で命よりQOLを選んだような気がします。
でも移動の間に脳梗塞が重くなって働けなくなるどころか生活もままならなくなる可能性もありました。
難しいですね、こういう判断。
仕事だったら「救急車呼びますから!!」の迷いもしない一択なんですけどね。
特にこういう仕事ではない(日頃から人の生き死にや病気にかかわらない)人だとより判断に悩むだろうな、と思いました。
実際弟に伝えたところ「仕事を休む」と言い始め、仕事を休むほどでもないと思ったので「もう無事入院したし急に死んだりはしないから大丈夫だよ!」と話したら「そんなのわかんないだろう!!」と軽くキレられました。
そんなことで、軽度であったとはいえ「患者の家族になってみて思うこと」を書いてみました。
元気に帰れればいいのですけど。帰ったら鰻をごちそうする約束をしています。
写真は三鷹の事業所の花壇に植えた枝豆です。
すくすく育っているのはわかっていたのですが、なんと実をつけていました!!
昨日は枝豆の話1本でこのブログ書こうと思っていたのですが(どう書くんだろう?「枝豆とケアマネジメント」?無理があります)、父のせいで重い話になりました。
東京 求人 調布 三鷹 ケアマネージャー