人の暮らしに最低限必要な３つ

こんにちは！

冬晴れの年末の午後です。当社も２８日で年内の営業を無事終えました。

私はなんとなく毎年１２月２９日は会社に来て細々したことをします。

午前は三鷹のリモーネケアの表札を塗ったり、１年間お世話になったお札を剥がしたり。

午後は国領にきて、これからレシートやらタイムカードをまとめたりしようかな、と思っています。

今年の仕事は今年のうちに。スッキリ年越しをしたいものです。

 

例年この時期の私は、決算→賞与支給等の仕事の疲れ、忘年会やらで疲労困憊なのです。

画像の「三国志」の呂布（三国志の中の最強武将、この後魏の曹操に降伏して打首になる）のように、私も目に隈ができ顔は酒焼けで赤黒く、鏡を見て「これが俺の顔か...。」となるのですが、今年はそうではありません！

先週39.8度も熱が出る強烈な風邪をひき、３つの忘年会と１つのゴルフをキャンセルしました。

熱はきつかったのですが、1.5日寝て過ごしたので久々の余力たっぷりの年末です。

風邪で体重も3kgも落ちましたしね。これが不健康なんだか健康なんだかよくわかりませんが...。

 

年内最後のブログなので、真面目なケアマネの技術の話をします。

最近、わかりやすいと人に褒められたので調子に乗って発表します！

「人の暮らしに最低限必要な３つ」という話です。

以前に不意に思いついて、我ながらわかりやすい！と思いよく使っている話です。つまり私の我流なので、これが絶対正しいという権威のある誰かのお墨付きはありません。

 

ケアマネージャーが新規の利用者宅を訪問した時、利用者や家族が「今、何をしたらいいかわからない」という場合はよくあります。長く入院し、退院した後なども同様に漠然と「どうしたらいいのでしょうか？」となる方は多いです。

こういう時、ケアマネージャーは利用者の意向を聞いたりアセスメントをして、どうやったら生活がうまく成り立つかを考えるのですが、とても多くのことを考える必要が出てきます。

 

起き上がりが大変なので特殊寝台が必要、玄関やトイレ、浴室に手すりをつけよう、浴室にはシャワーチェアがあったほうがいい。家族が大変なので通所介護に週2回行ってもらおう。失禁の可能性があるのでリハビリパンツの用意もしないと。防水シーツの申請も行おう。リハビリもしないと弱ってしまうので、訪問看護のリハをやろう。薬は飲めるだろうか？訪問看護で管理してもらうのもいいかもしれない。家族が多忙なのを考えると通院も大変そうなので、訪問診療も必要。夕方に配食サービスに来てもらおう。その際一人では受け取れないのでヘルパーに来てもらった方がいい。...。

 

と、このようにいろいろサービスを考えるのですが、これを聞いた家族は「？」となってしまうことがあります。やることが多すぎて、頭がついていかなくなってしまうようです。

 

こういう場合私は「最低限、３つのことができれば大丈夫です。」と話します。

「1つ目は食事、２つ目は排泄、３つ目は入浴、この３つです。」

この３つは生活において必須です。逆に言えば、新規の利用者はこのどれかができなくなっていることが多いです。

食事ができなければ命をつなぐことができない。排泄の失敗や入浴ができない状況は、家族にとっても大問題です。

 

まず、「食事」「排泄」「入浴」の３つの柱を立て、次に具体的にどうするか肉付けをします。

「入浴」をするために今の環境だと難しいので、手すりとシャワーチェアを入れましょう。入浴は家族が手伝えますか？→手伝えないなら...という感じで肉付けをします。

 

ではリハや訪問診療は？というと、それは次の段階で取り組みます。

まず最低限の３つから取り組んで、それ以外は徐々に入れるイメージです。

あまりディティール、枝葉から入らないほうがうまくいきます。

アウトライン、幹をはっきりさせるとわかりやすいです。

 

ちなみに「３つ」という文脈はわかりやすいんです。

１つだと少ないし、５つだと多い。

例えば「幸せな人生を送るための１つのヒント」と言われたら「本当にその１つだけで大丈夫？」「極論じゃない？」と疑ってしまう。

「成功者になるための５つのコツ」と言われると「多いよ！」と思ったり、４つ目を読んでるとき１つ目をもうすでに忘れてしまう。「３つ」はちょうどいいのです。私はよく使います！

 

と、今日は真面目にケアマネの技術の話をしましたが、１２月２９日、私はいったい誰に向かってこの話を語っているんだろう？

求人の応募を考えている人？利用者？ケアマネ？見てくれたという知人・友人？営業の方？...。

今年の最後に言いますが、見てくださった皆様今年もお世話になりました。

昨年のこの時期、誰も見てないよな、と思いながら、実際ほとんど誰も見ていない状況（見ている人のエリアが米国のオレゴン州だったときはもう絶望しました。）で書いていたこの求人ブログも、月間で数100のページビューがあるようになりました。これだけでも今年何かできたような気がします。

自分自身、この求人ブログの更新は考えをまとめる良い機会になっいるし、何か話の種を探す視点を育てる機会にもなっています。（何の役にも立たない話も多々ありますが...。）

 

来年も有限会社ホームケア野川として社会のためになるように、地域の方々と力を合わせながら、学びながら運営していくのはもちろんですが、私もたまにこうして発信していければと思います。

 

風邪にお気を付けください。健康とご多幸を祈念しております。

皆様良いお年をお迎えください。

 

東京　三鷹　調布　求人　ケアマネージャー