新しい時代を作るのは...
2025/04/26
おはようございます。
曇っていますが過ごしやすい土曜日ですね。
また書きたくて書いている格闘技の話なのでケアマネの話は一切出てきません。
興味ない方は今回飛ばしてください。
私はここ数年、格闘技を観るのがとても好きです。
いや、数年ではなく前からそうでした。
プロレスを観るのが好きでしたがK-1GPも好きだったし、K-1MAXも好きでした。
総合格闘技ではPRIDEもHEROsもDREAMもどれも好きでした。
2007年にPRIDEが無くなってから何か大切なものが欠けたような感じがしました。
その頃、ジャンルは違いますがサッカーの中田英寿選手が引退したり、日本代表のイヴィチャ・オシム監督が病魔に倒れたり、好きだったものがなくなってしまう感じがすることが多かった時期でした。
個人的にも職場が変わったり、結婚して生活が変わったり、大人になるって何かを得る代わりに何かを失うものなのだと思っていました。
2009年以降はK-1GPもなくなり魔裟斗選手も引退しました。
大人がすべきことは仕事しかないんだ。
嫌なことも耐えて酒でも飲んで愚痴って、そしてまた働く。
それが大人になることなんだと思いただ働く毎日でした。
でも何かが欠けている...。
わかっていました、それは格闘技です。格闘技の熱狂。
アーツ、アンディ、ホースト、バンナ...曙VSボブ・サップ、魔裟斗VSキッド、ノゲイラ、ミルコクロコップ、ヒョードルの三強時代、天下無双の火の玉ボーイ五味隆典...。
ところがあれだけ熱狂した格闘技は日本のどこにもなくなっていました。
2015年の年末にPRIDEの後継団体のRIZINが旗揚げされました。
あのPRIDEがまた見れる!!
HEROsでもDREAMでもない、あのなんともいえない雰囲気の格闘技の大会。
大晦日に格闘技が帰ってきた。
「男の中の男達、出てこいやー」と高田延彦が褌姿で太鼓を叩くあのPRIDEです!
こんなにうれしいことはないはずなのに、始まってみると何かが違った。
子供の頃に似たような感じがしたことがあります。
テレビのヒーロー戦隊モノで、一年かけて悪の組織や宇宙人と戦い成長した結果最終的に1番強いラスボスを倒す。
年度末にそのヒーロー達は去って、かわりに翌年度に新しい弱そうなヒーローが来て弱そうな敵と闘う。
前年度の戦隊を呼び戻せば一話で敵の本拠地を叩けるのに!
そんなことは叶うわけもなく、大人の事情でまた一年同じことが繰り返されるうちに、子供は少年に成りそういう戦隊モノを見なくなります。
帰ってきたミルコクロコップは当時のミルコではなかった。
妖刀と呼ばれたハイキックはなかなか炸裂しないし、パンチもあの爆発的なパンチではない。
第一敵が弱すぎる。
ジョシュ・バーネットもアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラも、もちろん60億分の一の男エメリヤーエンコ・ヒョードルもいない。
「これは何を見てるんだろう?」と思ううちに、子供が少年になるように徐々にRIZINへの興味を無くしていきました。
やっぱり一度終わったものは戻ってこないんだ。
8月31日が終わったら夏休みが戻らないように、あの熱い日々はもう戻らない。
五味隆典も新しいお祭り男に敗北しました。
魔裟斗もいない。KIDもいない。
熱狂どころか徐々に冷めていく想い...。
そう思いながらも2018年の年末平成最後の大晦日の日を迎えました。
神童・那須川天心があのメイウェザーと闘う。
この神童は何か違う。
小柄ですが新しい感じがします。
その日の午前、RIZIN.14の前座に「平成最後のやれんのか」のチケットが安く売られていました。
川尻達也選手と北岡悟選手がメイン。
もちろん川尻達也は五味隆典と闘った2005年の頃とはきっと違う。
あれから13年たって40歳になっている。
それでも全席一律5000円は安いので行ってみようと思いました。
考えたら総合格闘技の生観戦なんてしたこともない。
さいたまスーパーアリーナも一度も行ったことがありませんでした。
若手にOUTSIDERという不良の格闘団体から来た朝倉海という選手がいるらしいというのは知っていました。
パンチの強い良い選手でK-1から来た才賀紀左衛門を打撃で倒しました。
格闘代理戦争3rdに出ていた、あい選手も出るらしい。
取れたチケットはリングに近いなかなか良い席でした。
第一試合、あい選手の相手はアイドル格闘家の川村虹花で、レーザー光線とともに爆音の音で登場する選手を観て私の心の中の何かが変わりました!
これは、すごい...。
RIZINはすごい!!
朝倉海も評判通り強かったです。
その後で出てきた選手が朝倉海の兄、朝倉未来選手です。
顎髭を生やした黒髪の青年は、海とは違う何か感じがしました。
聞けばひどい不良で少年院にも入っていた不良中の不良だとか。
試合がものすごかった。
リオン武選手を圧倒的に見切って膝蹴りでKOしてしまった。
私はその日興奮が治りませんでした。
神童・那須川天心の試合もテレビで観ましたがそれより生で観戦したRIZINが凄すぎて。
朝倉兄弟という不思議な魅力を持ったoutsider。
翌年はまさに朝倉兄弟のブレイクの年で、兄の未来は連戦連勝しながらYouTubeが大バズり。
お祭り男矢地祐介選手との試合も観戦しました。
煽りからずっと凄かったし、試合も一階級上の矢地相手に圧巻の勝利でした。
秋には弟の海は「史上最強のメイドインジャパン」こと堀口恭司選手を倒しました!
私はその頃からまるで税金でも納めるように観戦に行ったりPPVを観たり当たり前のようにRIZINに課金するようになりました。
コロナのときなど、再開のためのクラファンまでしたくらい。
朝倉兄弟の試合は再び日本に格闘技の熱狂を巻き起こしつつありました。
やがて時間が経つとともに、連戦連勝で無敵と思われた未来も敗北することが出てきました。
「ユーチューバーなんかやっているから...。」「お金持つと...。」そう揶揄されることもありました。
人気者の宿命です。
その頃出てきたのが未来選手よりもっと若い、クレイジーダイヤモンドと言われたキックボクシングの王者鈴木千裕選手です。
クールな感じがある未来とは違う、ギラギラした熱気を持つ千裕選手は初戦に敗北するものの、その後はポスト未来の選手達に連勝し続けました。
未来選手の試合が減る一方、鈴木千裕選手の試合は増え続けました。
その後のことは今までこのblogにも書いてきた通りです。
その2人が5月4日にTOKYOドームで闘います。
私はその試合、どういう気持ちで見たら良いのだろう‥。
心が冷え切って、もう観ないと思っていた格闘技をもう一度観るようにさせてくれた未来選手。
未来が作った熱狂に更なる稲妻を落して今新たな熱狂を創り出している千裕選手。
もうどちらも応援しすぎて、どう応援したら良いかわからない。
考えていると戻ってきたような気がします。
ミルコクロコップとヒョードルが闘った2005年の熱狂が。
ヒョードルとノゲイラが闘った2004年が。
少なくとも私のワクワク感は当時を超えつつある!
最近だと那須川天心と武尊が闘った2022年の「The Match」のような、これから先もずっと思い出す闘いが5月4日に観られると思います。
私が好きな言葉で「新しい時代を作るのは老人ではない」という言葉(高齢者の仕事をしているのになんてこと言うんだ!と思われるかもしれませんが...。でも若い人が頑張らないと世の中変わらない!)があります。
そういう点では、千裕選手が勝つ方が日本の格闘技のためには良いようにも思います。
でも未来選手が最後に勝ち名乗りを挙げたのなら...これ、想像だけで胸が熱くなります!
5月4日まであと8日...。
文:池端祥一郎


