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完結「アオアシ40巻」

完結「アオアシ40巻」

2025/08/30

8月の夏休みも終わりの30日土曜日です。

東京の気温は37度、今年で一番暑いかも。

 

昨夜、「もののけ姫」をテレビで見ていたら疲れているのかソファーで寝落ちしました。

気が付くと深夜2:30でしたが、寝床に行く前にアマゾンの包みに目が行きました。

 

「そうだ、今日はこれが届いているんだ!」

 

届いていたものは、コミック「アオアシ」の完結の40巻です!

「アオアシ」とは、サッカーのユース(高校年代)の話で、主人公の青井葦人がJ1の東京エスペリオン(架空)のユースチームに入って挫折したり友情、恋愛、強敵との戦いのなか成長していく話です。

私のイメージでは試合の緊張感は「スラムダンク」恋愛パートは「タッチ」友情パートは「ダイの大冒険」みたいな感じ。つまりかなり面白い漫画です!

 

少し「アオアシ」について語ります。

「アオアシ」は明らかに従来のサッカー漫画と一線を画すものでした。

日本のサッカー漫画と言えば、世界的に有名な「キャプテン翼」があります。

キャプ翼の主人公の大空翼はもともとサッカーの申し子のような子で、物語の最大の魅力は主人公やライバルが使う必殺シュート(ドライブシュート、タイガーショット、スカイラブハリケーン、反動蹴速迅砲...)が鮮やかにゴールを突き破るシーンです。

翼もリーガエスパニョーラのFCバルセロナで活躍しているようなファンタジー要素満載のサッカー漫画でした。

ドラゴンボールが、かめはめ波や気功砲や魔貫光殺法など必殺技中心に闘う、純粋な格闘技の漫画とは言えないのと同じです。

※これはこれで面白いですが。

 

アオアシの主人公の葦人は、愛媛の弱小チームのFWでしたがセレクションに合格し東京エスペリオンのユースチームでアイコンタクトやトライアングル、5レーンなど現実にある技術を一つ一つ学びます。

愛媛のチームではそのようなプロが使う技術や知識や戦術を教わったことがなく、葦人は困惑しチームの選手との間に軋轢が生まれます。

ユースチームの福田達也監督は、葦人をFWではなくDFの適性を見込んで東京に連れてきていたので、DFにコンバートされてしまい葦人は挫折します。

東京エスペリオンのユースにはアンダー世代の日本代表に選ばれるような優秀な先輩が多くいて、その実力差に打ちのめされることもあります。

特に高校2年の栗林は、すでにJ1でデビューしている中田英寿と小野伸二と香川真司と久保建英を混ぜ合わせたようなものすごい天才で、栗林の背中を見ながら葦人はさらに成長します。

栗林は葦人が絶対勝てないような天才で、「スラムダンク」で言うと仙道彰みたいなかっこいい人です。

髪型も似ているし、セリフもなんとなく似ている気がしました。

 

高校年代のプレミアリーグの話のあと、海外のカップ戦に出場しメッシやジダンやロナウドと比肩しうる才能のデミアン・カント擁するFCバルセロナのユースと試合をします。

その実力差を福田監督の知略、栗林の才能で埋めながらもなお圧倒的な実力差のあるFCバルセロナと戦いながら葦人をはじめエスペリオンの選手は覚醒していき徐々にバルセロナとの点差を詰めます。

その話が終わるのが、昨日届いたこの40巻でした。

40巻の感想を書いてしまうと昨日発売されたばかりのネタバレになってしまい申し訳ないからやめます。

すごく抽象的に言うと「面白かった!」です。

深夜なのに胸が高鳴って、しばらく眠れませんでした。

 

葦人がなぜFCバルセロナと試合するまで成長できたかを考えました。

・葦人は良く仲間とコミュニケーションをとっている。

・葦人は良く練習をする。

・葦人は「俯瞰」してフィールドが見れる才能がある。

・葦人は勇気があって物怖じしない。

葦人は少年漫画の努力・友情・勝利の原則通りの主人公ですが、「俯瞰」の能力はチートで葦人の才能の特徴です。

これらは人間として普遍的に成長に欠かせない要素だと思います。

 

こういう漫画が出たことは、プロサッカー選手を目指す子供たちにはとても良い材料になるのではないでしょうか?

実際近年日本のサッカーはかなり強くなっています(FIFAランキング17位※2025年7月10日)。

「アオアシ」はきっとその一因になりえていて今後もよい教材になるのではないかと思いました。

 

私の子供少年時代はキャプテン翼やドラゴンボールをはじめファンタジー要素満載の漫画ばかりで、サッカーをやっている子は「ドライブシュート!」と言いながらボールを蹴り、私は空手をやっているときは「北斗百裂拳」「ペガサス流星拳」剣道をやっているときは「牙突」「アバンストラッシュ」の練習をしました。

これだと面白いけど非現実すぎて残念ながら子供は育たない。

 

作中で語られましたが、FCバルセロナのカンテラ(ユースチーム)は才能の足りない子供をふるい落として残った有能な選手を、商品として他チームに売ったりトップチームにあげるそうです。

日本では高校卒業時プロになれなかった(バルサならふるい落とされてしまったような)選手も大学経由でプロになり、最近では大卒の日本代表選手が多い(2002年は2人、2006年2010年は3人→2022年は9人)のは日本独自の成長の原因であるという話があり、それは希望があると思いました。

欧州の物真似をするだけでは欧州の伝統には追い付けない。

日本独自の成長こそが、昨今の日本代表の強化(2022年カタールW杯でのドイツ、スペイン撃破等)につながっていると思います。

 

雑感ですが、栗林のようなファンタジスタ(誰もが予想しないプレーを見せ、観客を魅了する天才的な選手)が現れたらサッカー見るのが楽しいだろうな、と思いました。

かつてのバッジョやデルピエロのようなファンタジスタという種のサッカー選手は最近はいなくなってしまいました。

ドイツ人のユルゲン・クロップ監督はかつて「最高のトップ下はボールロスト後のプレッシング」と語りました。

私は栗林のような創造性あふれる選手の出現を待ちわびています。

サッカーの醍醐味じゃないでしょうか?

 

ネットで見ていると葦人や栗林が所属する東京エスペリオンはモデルは、FC東京ではなく川崎フロンターレなんですね。

確かに、途中で中村憲剛っぽい選手が出てきたので「あれ?」と思いましたが。

葦人のモデルは福田健二選手だそうです。

1990年代から2000年代にグランパスで活躍してFC東京にいた選手で、トルシエ監督時代に日本代表に入ったりして覚えていますが、葦人とは愛媛出身くらいしか共通点がない気がします。

福田達也監督のモデルも福田健二選手で、こちらは福田選手も福田監督もスペインでプレイしたので分からなくもないけど。

 

友人が面白いと勧めてくれてサンデーうぇぶりで無料の時に「アオアシ」をスマホで読んでいたんですが、スマホの画面が小さくやっぱりコミックで読むと迫力があると思いました!

コミックを注文しておいてよかった。

 

文:池端祥一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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