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ケアマネのシャードーワーク

ケアマネのシャードーワーク

2025/11/21

おはようございます。

寒波が来ているそうで急に寒くなりましたね。

温かいものや飲み物が欲しくなる季節です。

 

鹿児島出身の友人からいいものをお取り寄せしてもらいました。

鹿児島県の国分酒造の芋焼酎「安田」です。

この焼酎は珍しい「芋芋焼酎」で、普通は麹はでんぷんの含有量が多く使いやすい米麴を使うのですが、「安田」は扱いが難しい芋麹を使っています。

原料の芋は、絶滅状態だった「蔓無源氏」を復活させた珍しい芋です。

『100年昔の芋「蔓無源氏」を使った、芋100%の焼酎』と言われている逸品です。

焼酎はロックやソーダ割で飲んでもよいのですが、この時期は私はお湯割りです。

寒くなってからは家に帰るととりあえずお湯割り。

すごくフルーティーな焼酎でホットワインみたいな感じもします。

安田のほうがずっとあっさりしていますが。

焼酎は血栓溶解効果も高いそうで、コレステロールが溜まりがちな中年の体にはよさそうです!

 

温かい食べ物といえば、私が好きなのがこの時期に出てくる松屋のチゲ定食です。

チゲ鍋とかチゲ味は好きなんですが、毎年「(どこのチゲよりも)」これが一番おいしいのでは?!」と内心思います。

牛丼の松屋ならではで牛肉も入っているし、半熟卵もついてきます。

もう今年2回も食べました!

 

温かい食べ物の話を続けても仕方ないのでこれくらいで。

今日は真面目な話にします。

 

高齢者が生活をしていると、自分たちだけではできないことが出てきます。

介護保険でやろうとしても介護保険の制度だけではできず、足りない部分が出てきます。

その場合は家族や友人、知人が行えばよいのですが、そういう人もいない場合...

お金がある方なら、自費で誰かにやってもらう事で解決できます。

問題は経済的に余裕がない方です。

 

この場合、制度でもどうにもらならいい時、ケアマネがやらざるを得ない時があります。

ケアマネは月額定額なので、何かを頼まれたときに追加で料金が発生することはありません。

基本的には月1回の定期訪問、給付管理、関係各社との連絡調整がケアマネの仕事でこれらに報酬が発生しています。

もちろん、大変な状況にあるときなど複数回訪問するとかそういうのは仕方ないです。

今月のAさんの労力80%、Bさん80%、Cさん140%ならば帳尻は合います。

 

でもそれ以外で、上記の本来の業務ではないことを依頼される場面はあります。

よくあるのが通院同行とか書類の代筆やスマホの使い方の説明とかです。

それがよく問題になるケアマネのシャドーワークといわれるものです。

シャドーワークとは「報酬や評価の対象にならない見えない労働」と定義されています。

シャドーワークにケアマネが時間は使っても収益にはならないし、増えすぎるとケアマネの仕事はやがて破綻します。

今月のAさんの労力110%、Bさん105%、Cさん140%ならば帳尻は合わず結局その分残業になったりします。

疲労からケアマネがやがて破綻するのは目に見えているので、私は経営者・管理者としてシャドーワークを止めにかかることで職員を守る必要があります。

 

スマホの使い方を指南するくらいならすぐ終わるのでいいですが、通院同行は2~3時間かかります。

仮にケアマネの給与が30万円だとしたら30万円÷22日÷8時間=1704円の時給になり、3時間ということは5112円を無料で提供したことになります。

なので私は基本的に通院同行はしません。

それでも「あのケアマネは通院同行をしてくれない。」と私にクレームが出たことは15年間で一度もありません。

医師の意見を聞いたりするために通院同行をする場合は、通院同行はヘルパーに依頼(報酬がもらえる)し、診察の時間に合わせて私も行くようにします。

こうすればヘルパーの仕事を奪うこともないし、ケアマネのシャドーワークにもならず合理的です。

 

それでも、どうしてもやむを得ずやりたくないけれどもシャドーワークをやらなくてはならない場合がでてきます。

そこで私は、やるかやらないかの線引き・ルールを決めています。

それは...

 

・どうしても誰かがやる必要がある。

・1回限りである。

 

2回、3回とやるなら別途費用が必要です。

世の中、無料でできることはありません。

このルールの中であれば、自分か職員がやるしかなければ仕方ないと認めています。

 

 

職員が担当しているケースでそういうケースが最近ありました。

老人ホームの入所が決まっている方で入所に向け準備が進んでいました。

その中で出てきたのが大量の硬貨です。

運ぶのが多くて重くて大変なくらいのものすごい量です。

 

大量の硬貨持って行ったら、老人ホームの職員が困ってしまう。

誰かが両替をする必要があるなら、どうにかするしかない。

ルール1つめ「どうしても誰かがやる必要」があります。

 

市など公的にやってくれる場所はないか包括に尋ねましたが、そういう資源はありませんでした。

このケースは1回両替をすれば重い硬貨を持っていく必要はなくなります。

ルール2つめの「1回限り」です。

お金のことなので密室でやると不正を疑われると困るので包括の職員と一緒に動くことにしました。

最近は硬貨の両替には手数料がかかります。

さて、どうするか考えた結果...

 

本人は動きが悪く連れていけないので、硬貨を預かって銀行で一旦私の口座に入金する。

銀行の手数料を引いた額を私の口座から引き出し本人に渡す。

 

このやり方が最も無駄が出なさそうです。

両替より入金の方が手数料が安いです。

 

たかが硬貨を大きいお札に変えるだけなんですが、結構大変でした。

銀行に行ってみると「硬貨の枚数を数えてからでないと入金できない。」といわれました。

これはルールみたいで、私も「全部数えたら夕方になる。」「銀行が数えてくれた金額に絶対文句は言いません。」とゴネてみたんですが「今数えられないなら家で数えてきてください。」と全く取り合ってもらえませんでした。

1時間半ひたすら硬貨を数え続けると1円玉を除くと約6000枚の硬貨がありました。

金額は数十万円です。

 

家での生活が苦しかったその利用者は翌日無事介護施設に入所し、この数十万円は当座の費用の一部にすることができました。

 

1円玉は多く持っていると問題があります。

入金の手数料は101枚から500枚までが550円、500枚ごとに550円かかります。

つまり1円玉を1000枚入金すると1100円の手数料がかかってしまいます。

つまり100円損してしまう。

考えた末、利用者に説明し、基金に募金していただくことにしました。

 

高齢者になると買い物のとき硬貨を数えるのが面倒になり、お札で払って硬貨は溜めてしまう人は結構います。

もしやっている方を見かけたら、硬貨を溜めないように注意喚起をしたほうが良いです。

 

キャッシュレス社会になればそういう問題も解決しますが、なかなか高齢者のキャッシュレス化は難しそうだし時間がかかりそうです。

でも1000円分の1円玉に1000円の価値がなくむしろ100円マイナスというのは違和感あります。

それではまるで処分料を払うゴミではないですか。

「1円でも大切に」という美徳はない時代になったのだなぁ、と少し寂しい気持ちになりました。

 

大切な話なのでまとめると、

・シャドーワークは(増えるとケアマネが破綻するので)できる限り避ける

・どうしてもやる必要がある場合は2つのルールを守る。

①どうしても誰かがやる必要がある。

②1回限りである。

・硬貨は溜めない。

 

でもシャドーワークってお人好しでやさしいケアマネほどやってしまうんですよね。

それを「やるな!」と言う自分ってどうなんだろう...とも思いますが。

 

文:池端祥一郎

 

調布 三鷹 求人 ケアマネ 介護支援専門員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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