赤木しげるの言葉「成功を崩す」
2025/11/14
おはようございます。
今日は昨日よりも暖かく、バイクで走っていても気持ちがよいです。
インフルエンザが流行しているようですね。
冬になってくるとどうしてもそうなりますが、感染しないように気を付けましょう。
前回「表彰されました!」のブログを書いた後のことです。
私は愚かな失敗をしました。
財布を無くしたんです。
その日失ったものは大きかったです。
まだ月初だったため、現金が数万円入っていました。
銀行のカードを失ったため、預金が下せません。
免許証を失ったため、車・バイクに乗れません。
健康保険証を失ったため、体調が悪くても受診ができません。
クレジットカードを失ったため、止めたのでAmazonなどネットでの買い物ができません。
Suicaも失ったので電車にも乗れません。
カルディカードに5000円入金していてまだ使っていなかった。
先週、「市民の模範」とまで言われた私が、大逆転で何ひとつできない人間に成り下がってしまいました。
カードや口座を止めたり、免許証の再発行に行ったり多大な時間を使いました。
痛恨、悲嘆、哀惜、悲哀...失ったものを思い出すたびに辛い自責の感情が沸き上がります。
あの時、あの数分注意していれば...。
原因は...私はただ調子に乗っていたのだと思います。
表彰されただの、10月決算時期が終わってそれがちょっと調子が良かっただの、要は私はうまくいって調子に乗っていたのです。
落とした日の夕暮れ時、調子に乗った自分の愚かさに悲嘆にくれつつ、ある言葉を思い出しました。
それは「天 天和通りの快男児」という麻雀漫画で、作中最強の雀士「赤木しげる」がかつての強敵の原田にかけた言葉です。
※原田は成功者で、私は今だけちょっとうまくいって調子に乗っている人、という違いは自覚しています。
その前に、赤木しげるについて少し語ります。
赤木しげるは、福本伸行先生の漫画『天 天和通りの快男児』の登場人物で『アカギ〜闇に降り立った天才〜』の主人公(過去編)です。
麻雀界に突如現れた天才的勝負師です。
勝敗や生死に執着せず、むしろ死をも恐れぬ天衣無縫な姿勢で「神域の男」と称されています。
特に鷲巣麻雀編(たった一晩の勝負に28巻20年を費やしたという点でも、漫画史に残る異例の長編)では、命を賭けた極限の心理戦を展開し、読者に衝撃を与えました。
彼の生き様は、勝負師としての美学と哲学を体現しており、単なる麻雀漫画の枠を超えて多くの人々に影響を与えました。
それが赤木しげるです。
赤木「(原田に)積みすぎたってことさ。お前は成功を積みすぎた。
勝つこと、成功は必要だ。
生きていく以上どうしたって「成功」は目指さざるを得ない。
それは仕方ない。
ただ、俺は「成功」を少し積んだらすぐ崩すことにしてきた!
意図的に平らに戻すようにしてきた。」
その才能、頭脳、豪胆、強運...で勝利者でしかない赤木しげるがそんなことを考えている。
成功を崩すことを意図してしてきたそうです。
たしかに赤木は、作中いつでもふらっと軽装で現れます。
時に自分の命すら簡単にかけて戦いました。
成功を意図して崩してきたことが赤木を軽快にさせてました。
赤木は話を続けます。
「じつは「成功」はなかな曲者でよ。一筋縄ではいかない代物。
最初の一つ二つはまぁいいんだが...
10・20となるともう余計・余分だ。
体を重くする贅肉のようなもの。
お前はいいやいいやで無用心に積みすぎた。
動けねぇだろ。お前今、動けねぇだろ?満足に。」
「最初は必要な意味ある「成功」だった。
勝つことによって人の命は輝き光を放つ。
そういう「生」の輝きと成功は最初つながっていた。
なのにどういうわけか、積み上げていくとある段階でスッとその性質が変わる。
成功は生の「輝き」ではなく枷になる。」
赤木がそう言うのであれば、私が財布や幾ばくかのお金や時間を失ったことは悪いことではないのかもしれない。
そんな気にもなりました。
「ちょっとうまくいったことを崩したんだ、俺は。」と少し納得しました。
ちょっと上手くいったことに調子になんて乗るものではないですね。
そんなものあっという間に崩れてしまう砂上の楼閣でしかない。
ついでに話すと、『天 天和通りの快男児』には終盤に「赤木葬式編」という話があります。
「赤木葬式編」は、漫画『天 天和通りの快男児』の最終章で、赤木しげるの人生の終焉を描いたエピソードです。
赤木の死生観と哲学が凝縮された話で、麻雀漫画でありながらほとんど麻雀をせず、人間の尊厳と生き方・死に方を問う哲学的物語です。
なかなかここでは語り尽くせない深さがある話で、漫画も入手しづらいのですがドラマ化されていてアマプラで見ることができます。
「天【テレビ東京オンデマンド】 赤木しげる葬式編」2025年11月14日現在視聴可能
ドラマだと赤木しげる役は吉田栄作です。すごく合っていると思います。
他のキャスト(天:岸谷五朗、原田:的場浩司、僧我:でんでん、ひろゆき:古川雄輝...)も合っていて全体に原作の雰囲気そのままで素晴らしいと思いました。
麻雀に興味がない方でも問題なく見れるのでお勧めです!
ただケアマネが死生観について考える作品かというと、赤木の死生観は極端すぎてちょっと普通の高齢者の死生観と違うとは思いました。
でも私個人は、自分が生死に関わる状況になったなら赤木の死生観は全部でなくとも一部くらいは共感でき、自分もそうありたいと考えさせられました。
赤木の話ばかりになってしまいましたが、「財布出てこないかなぁ...。」と警察からの連絡を待つ毎日です。
文:池端祥一郎
調布 三鷹 求人 ケアマネ 介護支援専門員


