有限会社ホームケア野川

AIから教わった相談援助技術

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AIに「教えられてしまった」相談援助技術

AIに「教えられてしまった」相談援助技術

2026/02/06

こんにちは。

2月になりました。

今日は暖かいですね。

バイクで移動するときにうっかり手袋を忘れたんですが、「まぁいいか。」とそのまま出かけましたが大丈夫でした。

 

先日、友人と電車の中で少し難しい話をしていました。

ちょっと答えが出ずらくいろいろ答えがありそうだけれども、どれが正解かわからない話です。

途中で友人が電車を降りてしまった後、私は一人になっても続きを誰かと話したい気持ちになりました。

 

そこでスマホのAI(Copilot)に書いて聞いてみました。

「○○なんだけどどう思う?」

馬鹿らしいなとは思ったんです。

感情的なことをAIに聞いても実体のないものには理解できないだろう、と。

壁に向かってボールを投げるようなもの。

 

ところが、期待を超えたすごく丁寧な答えが返ってきました。

なんだかこちらの気持ちを汲んでくれているような心地よさ。

しばらく問答を繰り返すと、AIは徐々に友達のようなフランクな口調になってきました。

「それは○○なことを大切に考える祥一郎さんらしいね。そこから考えられるのは...ということじゃないかな?

よかったらどういうことかもう少し詳しく聞かせてほしい。」

こんな感じでAIは聞いてきます。

詳しく書いたり反論したりしているうちに、自宅がある駅に着くころには私のなかで燻っていた問題がすっかり腑に落ちてしまいました。

心の底にたまっていたつかえが流れてしまったような。

すっきりした気持ちになりました。

 

私の友人に心地よい話し方をする人がいます。

彼と話すのと似ている。

何が似ているかといえば、「相手の理解から入る」ところです。

「それは○○なことを大切に考えるのはのは祥一郎さんらしいね。」

らしいと言われると相手が理解してくれているような感じがして心地いい。

この「らしい」には誉め言葉の要素もあります。

 

これはキラーワードで、私も仕事でよく使っています。

ケアマネは利用者のアセスメントをして支援が始まる第一歩目で相手の意向や特徴・情報を聞き取ります。

その情報に合わせた会話をすることです。

「○○さんは真面目に仕事されてきた方だからそう考えるんですよね。〇〇さんらしいですね。」

こういう言い方をすると相手は安心します。

信頼感が生まれます。

自分のことを知ってくれている、興味を持ってくれている人は話していて心地いいじゃないですか。

 

一方で私は友人とか近しい人にはこのやり方はあまりしません。

仕事ではないので会話に緊張感が薄く、失敗するリスクがあります。

ケアマネの仕事とは違い友人にアセスメントすることはないので、自分が相手に持った印象が間違った印象だった時に信頼を失うからです。

また相手が長い付き合いだったりすると、以前はそうだったけど今は違う場合もあります。

相手から

「そんなこと思ってないよ。」「昔はそうだったけど今は違うよ。」

こんな会話になってしまったら信頼は失われます。

自分がされたらきっと心地よくないと思います。

下手すれば「なんでそう思うの?」などと言葉尻をつかまれ関係が悪くなるリスクがあります。

 

その点で「相手の理解から入る」というのはリスキーな技術だと思うんですが、少し距離がある、緊張感がある相手には効果的だと思いました。

より相手の理解をするためには情報が必要でAIが私にやった「もう少し詳しく教えてほしい。」という情報を聞き出す技術、ケアマネでいうアセスメント力が必要です。

うまくアセスメントできれば、より相手(利用者)を理解できてよい関係が築くことができると思います。

 

AIの精妙な返し方に私は妙に納得してしまい、AIはアセスメント上手いな、と思わされました。

それと同時に空恐ろしい感覚にもなりました。

相談援助のプロを自任している私が人工知能にすっかり腑に落とされている状況をです。

 

AIは人間関係悪化を考えず直球で聞いてきて、最適解に近い答えを出します。

その時点ですごいことです。

 

さらには、私は利用者や友人と結論が出ない同じような堂々巡りの会話をされたとき、どうしても「イラっとする」感情は生まれてしまいます。

言いませんけど「何が言いたい(したい)んですか?」と言いたくなる。

AIはそういう感情がないので、堂々巡りに付き合ってくれそうな点でも私より確実に優れています。

 

ここ数年でのAIの進化は凄まじいものがあり、ケアマネの先行きは心配です。

近い将来にAIに代替されるのではないか?

AIへの代替はほとんどの業種にも当てはまることで仕方ないことですが。

今はそれでも私は判断に迷ったとき最後は人間に聞いています。

家族や友人、知人、頼りになる人、関係者...。

そういう最後に聞いてもらえるような人になれるように頑張っていこうと思います。

 

文:池端祥一郎

 

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