自己覚知「汝自身を知れ」
2024/10/12
おはようございます!
今日は美しい秋晴れの空ですが、急に朝晩寒くなり秋を感じますね。
一昨晩、友人とバーベキューをしたのですが夜はかなり寒かった。
はじめはTシャツだったのですが、最後は火の周りでシャツを羽織っても寒かったです。
バーベキューは食材持ち込みの豪華なバーベキューで牛タン(厚い!)、秋刀魚、松茸、他にも色々食べました。
それでも費用は食材費、場代、飲み放題つけて5300円と激安で、優秀で良い友人を持ったと思う夜でした!
松茸、秋刀魚と秋の味覚を満喫しましたが楽しくて飲み過ぎました。
飲み過ぎている場合ではないんです!健康診断も近いし。
45歳、自分自身の健康のことをしっかり考えないと。
自分自身を知る。そのことを今日はそのことを書きます。
ケアマネとって重要な考えの一つは「自己覚知」です。
自己覚知とは、自分自身を客観的に見つめ、自分の考えや感情、行動、価値観、偏見などを自覚することです。
自己覚知を行うことで、次のようなメリットが期待できます。
・自分の思考パターンや考え方の癖を把握できる。
・自分の感情や態度をコントロールできる。
・より良い意思決定や人間関係を構築できる。
・不適切な発言や行動を予防できる。
自己覚知は自分自身との対話によって行われますが、自分を見つめなおし客観的に評価することは想像以上に難しいと言われています。
やり方としては、エゴグラムを作ってみたり、自身の考えを書いてみたり(私はこのブログで結構書いている。)、最近ではMBTI診断をスマホ等でやってみたりいろいろ手法はありますが、要は自分を客観的に知ることです。
私が好きな言葉に「汝自身を知れ」という言葉があります。
なぜか私はずいぶん若いころから大事な言葉だと思っていました。
ソクラテス( 紀元前470年ごろのアテナイ出身の古代ギリシアの哲学者で西洋哲学の基礎を築いた人物)の言葉なのですが、デルフォイのアポロン神殿の入口に刻まれた格言で、ソクラテスが自己の哲学の中核として説いたことで知られています。
私は自己覚知からケアマネとして、自分の得意なところ、不得意なところに気づいています。
不得意なのは、自分の状況(経営者で管理者でほかにもやることが多い)から、ケアマネジメントを長く辛抱強くやるのは苦手です。
得意なのは、「初動のスピードとコミュニケーション」で私の最大のストロングポイントです。
その体格でスピード?と言われるのは不本意ですが、仕事が早いのは売りなんですよ(笑)
その点で最近「やりがいあるなぁ」と思えた仕事がありました。
あまり詳しく書くと特定されてしまうので注意しますが、
ある金曜日の朝に、ご家族から入院中の父を退院させて家で看取りたい。という依頼がありました。
聞くと末期のがんで酸素を高濃度で使用している重度の方だそうです。
本当は退院日のセオリーとしては、関係機関が休みでなくみんな動けるから週の頭の月曜日が一番いいのです。
あと、それだけ重度の患者は、退院まで準備などそれなりに時間がかかるので朝退院を決めて夕方に退院というのはなかなか異例です。
ひどい台風のなか出かけるとか、お酒を飲んで運転するとか、それくらいリスクがある感じがしました。
ところがこのケースは月曜日までお父様のいのちが持たない可能性がある。
家族は家に帰したかったのに、本人も家に帰りたかったのに土日に病院で死んでしまったら家族にきっと悔いが残る、と思いました。
家族には「動いてみます!」と話し電話を切りました。
ちなみにケアマネの方向けの話ですが、スピードを上げるのには方法があります。
・優先順位を考え他の予定を変えてでも早くやろうと決める。※時間のマネジメントをする。
・利用者宅でスマホ等を利用し連絡を取る。※事務所に持ち帰らない。
・日頃からすぐ動いてくれる仲間の関係づくりをする。※最重要です!人が動いてくれなかったらケアマネ単体では何もできない。
・アセスは簡単に、ケアプランはすぐ作る。※私なら即日。翌日とかにしない。仕事が溜まってしまうので。
・毎日そういう動きをするのは不可能なので、普通の日はゆっくり目で仕事をするなどメリハリをつける。※そうすると最悪の場合でも「この前楽したから今日がんばるのは当たり前!」と諦められます。
時間やチャンスは待った無しです。
一分一秒を無駄にせず、急ぐべき日は急ぐことです。
もちろん、逆の考えもあります。
「Aさんとは今日約束したから。」というのも約束は守るのは人として当然です。
それを守って仕事をするスタンスもけして間違えではないです。が、スピードは上がらないと思います。
あとはAさんに聞くのは手です。
「今日なんですが緊急の用事が入ってしまって来週ではだめですか?」と。
高齢者は比較的時間があるので「いいですよ。」と快諾してくれることは多いし「大変だね。」と優しい声をかけてくれることが多いです。
そういう優しい人の気持ちも背負って、緊急時は頑張るといいと思います!
さて、まず絶対必要なのはベッドなどの環境です。
これは大丈夫でいつもの福祉用具の仲間がきっと何とかしてくれる。
もうひとつは医療で、数日前に話していた訪問診療の人の顔が私の脳裏に浮かびました。
「顔が見える関係」はとても大切で、顔が見える相手から言われるとなかなか嫌とは言えないものだと思います。
協力を依頼したところ快く受けてくださいました。
病院のMSW(メディカルソーシャルワーカー)や訪問診療とも話したりしながら、家族と連絡を取り、ベッドを用意したり夕方の退院を迎えました。
家に行くとすでに訪問診療の先生や、そこから依頼された訪問看護がてきぱき動き、ご家族、遠方のご家族まで揃っていてご家族はちょっと泣いたりしている方もいます。
ご家族と話すと、夫(父)が家に帰ってきて嬉しいそうです。
先生と目が合い「急なのにありがとうございます。」と話すと「大丈夫!」と言ってくれました。
ご家族、関係者みんなで「退院できて帰れてよかった。」と言い合いながらその日の支援は終わりました。
「やりがいある仕事だな。」と思いながら私は9月のまだ暑い夜、家でビールを空けて飲みました。
今回上手くいったポイントは、まさに私のストロングポイント「初動のスピードとコミュニケーション」で、すぐ動いてみた結果コミュニケーション良好な関係者か協力してくれたことです。
在宅医療の方々の動きは目を見張るものがありました。
そういう人たちを知っていて、先週会っていたのは「運」も良かったとも思いました。
その利用者は、1か月以上も家で暮らされて、献身的な看病でご家族がちょっと疲れてきたかも、と私が思った頃にお亡くなりになりました。
お亡くなりになった翌朝ご挨拶に行くと、管などが取れたご本人のお顔は穏やかで、ご家族も悲しみもあるものの満足されたご様子でした。
私が自分のストロングポイントを知って使い自信を持って動いてみてよかったケースです。
逆に最近、自分より他のケアマネが担当した方がいいと思ったケースもありました。
月曜日の夕方に依頼があり、私はストロングポイントを生かし、火曜に訪問、水曜日に契約、木曜日には訪問診療初回、とスピードのある対応でご家族に喜ばれました。
それでもご家族にはっきり言いました。
「私は辛抱強くないから、辛抱強くやってくれるケアマネを紹介します!」と。
その利用者にはデイサービスなど外に出す支援が必要なのですが、ご本人は多分それが嫌なんじゃないかと感じました。
私はこういう時「嫌ならいいです。」と、とても淡泊な対応をしがちです。
この淡泊さは私の明確な弱点ですが、幸い管理者なので他の人にお願いすれば済みます。
逆に利用者に多少嫌と言われても、何とか必要なデイサービスなどにつなげてくれる面倒見のいいケアマネも当社にはいます。
利用者にマッチするケアマネが付けばより良い支援ができます。
そういう、職員のストロングポイントも管理者として考えるようにしています。
ケアマネ本人たちは気がついているかは分かりませんが。
大事なのです、自己覚知。
ケアマネジャーの方は色々試した方がよいです。
話は少し変わりますが、今週、当社で長く働いてくれた職員が退職しました。
最終日私は予定があり会えなくて私は日曜日に手紙とプレゼントを置きました。
火曜に来るとカギとスマホと野菜とお手紙がありました。
私が仕事をしていて一番嫌な瞬間は、職員が退職していくとき見送ってドアを閉めるときなんです。
その退職が円満でも、あまりそうでなくても。
今回は円満だと思うから、私はその場面にいたらきっと嫌だった。
だから内心よかったと思いました(書いちゃうとだめですが)。
会社が変わっても近所だし、近所ならきっとまた会うので、それでよかったと思いました。
ということで、そういうことから調布のホームケア野川(京王線国領駅徒歩5分)にも一つ席が空きました。
リモーネケア(京王線つつじが丘駅徒歩10分)も1つ席が空いております。
ケアマネージャーの仕事をお探しの方、ご連絡、お問い合わせお待ちしております!!
042-426-7116 担当:池端
文:池端祥一郎
求人 調布 三鷹 ケアマネ 介護支援専門員