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作家村上龍さんの訃報

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作家村上龍さんの訃報を聞いて

作家村上龍さんの訃報を聞いて

2026/10/23

作家の村上龍さんが10月17日に亡くなったそうです。

インターネットで見ても死因すらわかりません。

会社に戻ってきてPCを開いたら、出てきて驚きました。

 

何か月か前に、テレ東の経済番組のカンブリア宮殿で見たときに、大変失礼ですが歳をとられたなと思ったことがありました。

74歳で私の父と同じ年齢です。

だから余計にそう感じたのかもしれません。

強いと思っていた人があるとき急に年老いてしまったようななんとも形容しがたい感覚でした。

カンブリア宮殿も卒業されてたんですね。

大好きな作家でした。

 

私は、大学生くらいの時に村上龍さんの本に大はまりして片っ端から読んだことがありました。

いや、片っ端からと言っても結構刺激的な内容が多くて、途中で挫折した小説も結構ありました。

 

どうしてこの人はこんな角度から物事をとらえられるんだろう?と頭の良さに驚きました。

その頭の良さは、後年カンブリア宮殿のような経済番組で鋭い視点で分析する場面にも生かされました。

経済に関する本も何冊も書かれています。

 

大学生くらいの自分は青くて、世界観も何もなかったので、初めて村上龍さんの小説を読んだときはすごい衝撃的でした。

ばーん、と平手打ちを食らったような、くらくらするような刺激があったのを覚えています。

 

デビュー作の「限りなく透明に近いブルー」は、私は昔読んだとき、たしかあまり面白いとは思えなかったけど、

題名がこの上ないくらいいい題名だな、と思います。

どんな色なんでしょうね、限りなく透明に近いブルーって!?

多分、世界で一番美しいカラーなんじゃないでしょうか?

実際は色じゃなく「青春」の話なんですよね。

だから限りなく透明に近いブルー。透明に近い(と言っても刺激的だけど)青春という意味ではないでしょうか。

 

私は海とか湖とか川とか、青くて美しいものを見ると、間違いなく必ず「限りなく透明に近いブルー」という言葉を思い出します。

もう習慣なので、美しい青いものを見たらこの題名を一生思い出し続けるでしょう。限りなく透明に近いブルー。

 

逆に大好きで何度も読んだのは「愛と幻想のファシズム」です。

主人公は鈴原冬二という青年で、映画監督のゼロ(相田剣介)という親友とともに狩猟社という政治結社を作り、才能とカリスマ性を発揮し社会を変革しようする話です。

鈴原冬二、相田剣介というのはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に主人公の中学の友達として鈴原トウジ、相田ケンスケというキャラクターがいて、その元ネタは村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」と言われているので読んだところ大ハマりしました。

あの頃の私は、「愛と幻想のファシズム」の鈴原冬二気取りで発言したり、今思うと恥ずかしいし、いけ好かないですが、今でも確実に私の構成要素の一部はあの小説にある気がします。

 

鈴原冬二気取りというより、村上龍さん気取りの発言は多かったかも。

村上龍さんは随筆も多く書かれていて、こっちの方が私は小説より好きでした。

村上龍さんは、アルマーニが好きだったり、高いワインが好きだったり、そういうのがすごく格好良く思えたんですよね。

実際ビシッとスーツ着てて眼光鋭くて格好いいじゃないですか、村上龍さん。

私は高いワインも飲んだことないし、アルマーニも持ってないけど、かなり影響された発言をしてました。

高いワインを飲ませてもらったときに、「こういうシャトーラフィットロートシルトみたいなすごいワインは美しい女とS●Xするのと同じくらい価値がある。」とか、村上龍さん気取りで言って、相手にひかれた時があります。

飲ませてもらってる立場のくせにですよ。今思えば顔から火が出ます。

 

会社のロッカーに村上龍さんの「2days 4girls 2日間で4人の女とセックスする方法」という本を入れてあったのを同僚に見られ、

「そんなこと考えてるの??」と同僚に軽蔑されたこともあります。

※重要 当時私は全くそんなこと考えてませんでした。題名がそうだっただけです。

 

村上龍さんの本って刺激的なんですよね。

「インザミソスープ」というのは外国人のサイコパスが人を平気で人を殺す話でしたが、こういうのも怖いけど刺激的で面白かったです。

「オーディション」も美しい女の人が人を平気で殺す狂気的で刺激的な話です。

 

前期の作品は刺激的な内容も多いのですが、ちょっと後になってから書かれた「心はあなたのもとに」「空港にて」「55歳からのハローライフ」「オールドテロリスト」なんかも良かったな。

村上龍さんは途中から「希望」について書かれていたように思います。

きつい、つらいような状況でもどこかにある「希望」に話がフォーカスされていて、前期の作品の刺激的な内容に比べ、心が温かくなるような話が後期の作品にはあったように思います。

 

考えてみると「希望」というのは私の一つのテーマです。

私は結構よく「(ある出来事に対し)希望あるよね。」みたいな言い方をすることはあります。

これは村上龍さんの影響でもありますが、私自身の言葉にもなっているように思います。

希望ってすべての活力じゃないですか。

そういう風に思えるようになったのは村上龍さんのおかげだと思います。

 

仕事終わって帰ったら「愛と幻想のファシズム」読みたいな。

今なら「限りなく透明に近いブルー」も面白く読めるかもしれない。

大学生の頃より私も大人になったので、違う感想があるかもしれません。

そう思うとまた違う新しいイメージを村上龍さんに持てるかもしれませんね。

 

そういえば友達に村上春樹さん好きはいますが、龍さん好きは一人もいませんでした。

前期の作品は刺激的すぎるからかもしれません。

ちょっと読みずらいかもしれませんが、後期のものは円熟されている感じがしてすごくいいです。

「空港にて」「55歳からのハローライフ」は特に自信を持って多くの人にお勧めしたいです!

娘にも読んでもらいたいくらい。(前期は娘には勧めません。)

前期と後期で作風違うので改めて評価してほしい作家だと思います。(なんか偉そうですが...。)

 

村上龍さん、ありがとうございました。

あなたのおかげで、私の人生は変わっていろいろなものを得ることができました。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

 

すみません、会社のブログでつらつら書いてしまって。

感情が溢れ出てしまったので拙い文章かもしれません。

次回はできたらケアマネの話題を書きます!

 

文:池端祥一郎

 

 

 

 

 

 

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