デイサービスに行けば...

おはようございます！

 

今は二十四節気で言うとイネ科の種を蒔くころ（実際はもう少し早く蒔きます）で来週は夏至と夏が近づいています。

この時期旬の食材はアジやイワシ、オクラやキュウリ、梅、さくらんぼ。

旬の食べ物を取るのは健康に良いそうです。

私もだんだん年を取ってきたのか最近そういうことが気になります。

若い頃は春夏秋冬くらいしか考えなかったですしね、「夏が好き」とかくらいで。

ましてや二十四節気なんて...。

 

今日はそういう季節感のある話題もする場所ということで、デイサービス（通所介護）について書きたいと思います。

最近キングダムだのRIZINだの好き勝手書いてましたが急に真面目な話題です。

しばらくやると思います、真面目路線。

 

①デイサービスとは

②デイサービスの種類

③デイサービスの選び方

④デイサービスに似たサービス・デイケア

⑤デイサービス利用がうまくいくコツ

⑥まとめ

 

①デイサービスとは・・・遊園地

 

高齢になったり病気になったりしたとき、体力がなくなり家に閉じこもりがちになることがあります。

そうすると筋力や認知機能が弱ってしまう方が多いです。

特に認知症の方は薬を飲むなど治療も必要ですが、適度な刺激がないとボーっとする時間が増え認知症が悪化してしまいます。

そうならないように、週２～4回くらいデイサービスに行くとよいと思います。

「治療」と「刺激」の両輪を回すのが認知症の対策として効果があります。

 

デイサービスは介護保険サービスにおいて唯一のプラスのサービスです。

歩けないから車いすを使って移動するとか、お風呂に入るのが大変だからヘルパーさんに手伝ってもらって清潔を保つとか、介護保険のサービスの多くは、「できないというマイナス」を「できるゼロ」にするものが多いです。

デイサービスは、行かなくても何かができなくなるわけではない（刺激がないと認知症等が悪化する可能性があるものの）けれども、生活に刺激という彩を添えるプラスのサービスです。

そして大半の利用者の方は「デイサービスは楽しい！」とお話になります。

 

例えるならば、病院と遊園地です。

病気になると必要だから病院に行きますよね。（病気というマイナスを治してゼロにする）

遊園地は楽しいから行きます。（普段の生活以上に楽しいことをプラスする）

そしてどちらも元気になる（遊園地は疲れるけど何か元気をもらえます）！

デイサービスはつまり遊園地です！

 

②デイサービスの種類・・・半日タイプ（ジム)or1日タイプ（健康ランド）

 

半日タイプのデイサービスは午前（9：00～12：00）、午後（13：00～16：00）のどちらかを選びます。

何かテーマがあるところが多いです。

テーマとは...器具を使ったマシントレーニング、ヨガ、太極拳、歩行の安定のためのトレーニング、マッサージや整体などです。

利用される方のイメージは比較的元気な方です。

男性も多いように感じます。

おしゃべりしたりするよりはリハビリをしっかりしたい、という感じの方は半日タイプを選ばれます。

半日タイプのデイサービスは運動をするジムのようなイメージです。

 

1日タイプのデイサービスは9：00～17時くらいでは昼食や入浴付きで1日ゆっくりするというイメージです。

時間があるので趣味の活動もできます。

陶芸、書道、カラオケ、手芸、お菓子作り...いろいろあります。

運動や、むせこみの防止のための口腔体操などを行ったり、こういうことって家だとなかなか一人ではできません。

時々外食会などの企画があったりもします。

季節の行事、クリスマスやお正月、春分や秋分、盆踊りとかいろいろです。

最大のメリットは入浴だと思います。家の浴室は転倒、急変、ヒートショック等のリスクは大きいです。

デイサービスだと100円未満で安全に入浴ができます。

1日ゆっくりできるので、お話が好きな女性はこのスタイルを好まれることが多いです。

1日タイプのデイサービスはお風呂に入ったりゆったりできる健康ランドのようなイメージです。

 

ご家族が仕事があるのだけれど、認知症で一人では家に居られない・心配な方は1日タイプのデイサービスを利用されるとご家族は安心です。

より認知症が悪い方は「認知症対応型デイサービス」もあり、認知症に対応したケアが受けられます。

 

③デイサービスの選び方

 

まず第一の選び方は半日タイプか1日タイプか、です。

元気そうな方なら半日、ゆっくりの動きのほうがよさそうな方なら半日をお勧めすることが多いです。

 

次に、規模で考えます。

大規模（30人から40人くらい）の学校みたいな感じで大勢でワイワイやる感じのところ。

小規模（10人くらい）の家くらいのサイズでそんなに人がいない静かな感じのところ。

通常規模はその中間の20人くらいのところです。

 

次に、ケアマネージャーがアセスメント（聞き取り）をする中で、趣味や好みに合った場所を選びます。

体を動かすのが好きな方ならジムのような場所、カラオケが好きならカラオケをやっている場所、陶芸などはやったことがない方でも喜ばれます。

通うご本人がやりたいこと、好きなこととデイサービスを合わせることが大切です。

 

ごく稀にSPECIALなデイサービスがあります。

私が好きだったデイサービスは、世田谷区の成城にあったのですが、一軒家で昼食がもの凄く美味しいデイサービスでした。

近所のボランティアの方が昼食を作っているそうでしたが、見学に行くと所長さんが喜んでくれて私まで毎回試食させてくれました。

私が見学者を連れて来るからローストチキンを焼いた、とかサービスが良すぎるデイサービスでした。

おそらく成城であの内容でランチをすれば1500～2000円は取れるであろうというクオリティーでした。

あの地域の、食に関しての造詣が深い方でも「お昼が楽しみなの！」と喜んで通っていた素敵なデイサービスでした。

「昼食が凄く美味しいですよ！」という誘い文句で、デイサービス嫌いの方でもずいぶん多く利用させていただきました。

このデイサービスはレストランのような場所でした。

 

④デイサービスに似たサービス・デイケア

デイサービスに似た種類で「デイケア（通所リハビリ）」というものがあります。

これは病院やクリニックに併設されていることが多く、理学療法士、作業療法士など専門職が配置されリハビリをメインに行います。

脳梗塞の後遺症や骨折など、専門職がいたほうがより効果があるリハビリができると思った場合はデイケアを選ぶことがあります。

場所によっては昼食が出たり入浴ができるところもあり、デイサービスと似た部分もあります。

デイサービスには運動機能訓練員などはいますが、理学療法士等のリハビリの専門職がいないことがほとんどです。

 

⑤デイサービス利用がうまくいくコツ

 

●デイサービスを選ぶコツ

デイサービスはあくまで手段だとまず思うことが大切です。

デイサービスに通うことによって→リハビリをして元気になるとか、家族がその時間休めるとか、規則正しい生活をする...ということです。

これは例えると、「良い大学に行く」というのは手段であって目的ではないということです。

良い大学を卒業した後、ニートになったらそれは本末転倒ですよね。

デイサービスという手段で、何か良い目的を叶えることが大切なのです。

なので、デイサービス探しをしすぎないのは一つのコツです。

見学は普通で1～3か所、4か所以上見るのは多すぎます。

迷っているより早く通った方が効果があります。

 

※余談ですがケアマネージャーがケアプランで「デイサービスに通う」というのを目標にするのは間違っています。

デイサービスに行くのはあくまで手段なので目標ではありません。

修飾語を使っても「毎週決まった予定を作り規則正しくデイサービスに通う。」という表現は間違いです。

「（デイサービスに通うことで）規則正しい生活を続ける。」という目的を目標にすべきです。

このミスは見ていて多いし気を抜くと私もします。

 

●デイサービスに通うコツ

ここに行こうと思ったら、まず1か月は通ってみてください。

たしかに1回目で嫌になることもあります、がそこをぐっと我慢しましょう。

全ては目的のためです。

1回2回でやめてしまうと良いことも見えてきません。

 

もう一つは、あまり同時に多くのデイサービスに通わないことです。

要介護だと複数か所以上のデイサービスに通うこともできますが多くて2か所くらいがいいと思います。

人間は必ず比較します。ここが楽しくて、ここが楽しくない、と。

元気な人ならいいのですが、高齢の方や認知症の方などは混乱してしまいます。

1日タイプのデイサービス週1回（目的：家族が仕事の日にデイに行くと安心）に半日タイプのデイサービス週2回（目的：体を動かす機会を作る）などの組み合わせは効果的です。

 

⑥まとめ

 

料金は介護保険の1割分がだいたい1000円くらいで、それに昼食代が800円くらいです。

私は週に2回～4回をお勧めします。1回だと少なすぎて刺激になりません。残り6日間ぼーっと暮らしてしまいます。

 

色々書いてみましたが、デイサービスはプラスのサービスであり「遊園地」「ジム」「健康ランド」「レストラン」と例えると面白そうな感じがしませんか？

デイサービスに通うことによって、ただ家で穏やかに過ごすのではなく、生活に彩りを付けることができます。

淡々とした生活だと元気な人でもつまらないですよね。

だから私たちは休日に出かけてみたり、外食したり、服を買ったり、スポーツをしたりするわけです。

 

高齢の方は自分から出かけるのも億劫という方も多いです。

だから家にいて、ぼーっとしてしまう。

そうするうちに筋力低下や認知症や夜眠れない昼夜逆転になる悪循環が起こってしまいます。

 

しかしその悪循環が起こってしまっても、デイサービスで刺激があることで悪循環を断ってよい流れを取り戻すことはできます。

ご家族からお勧めする際は、ここに書いたように、1日か半日か？大規模か小規模か？趣味ができるデイサービスがどこか？などを考えるとよいデイサービス選びができます。

SPECIALなデイサービスはケアマネージャーが知っている可能性があるのでお尋ねください。

考えたら色々ありました。

フェイシャルエステ、ネイルケア、炭酸浴、ゴルフ、レストラン、キッチンスタジオ...。木曽路の外出。

 

私の師匠はデイサービスを経営もしていて、先日デイサービスの外食レクリエーション先の下見に私を誘ってくれました。

しゃぶしゃぶと日本料理の店「木曽路」です！

ちょっといいことがあったときとか、子供のお食い初めとか、法事とかの後に行く美味しい店というのが「木曽路」への私の認識です。

 

師匠は国産牛ロース肉のすき焼き、私は和牛霜降り肉のすき焼き！

高齢者には軟らかい方がいいということで贅沢にも霜降り肉を試食させてもらいました。

非常においしいランチでした！！

 

デイサービスっていいですね。外食で「木曽路」。

デイサービスに行けば「木曽路」にも行ける！

家に居たら食べられません。

 

文：池端祥一郎

 

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