有限会社ホームケア野川

主任ケアマネ研修1日目

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主任ケアマネ研修1日目

主任ケアマネ研修1日目

2024/11/19

おはようございます!

日曜は半袖短パンで日中出かけられたのに、月曜は寒く、昨日はもっと寒く、雨が降る今日は完全に冬ですね。

 

昨日は主任ケアマネ研修1日目でした。

誰かの役に立つかもしれないし、自分の備忘録にもなるので残しておきます。

それと思った感想も。

 

昨日私の2度目の主任ケアマネ研修が始まりました。

私はオンラインではなく、通う研修を選んだので来年3月まで月2~3日神保町に行きます。

2018年に主任ケアマネの講習を受けた時はお茶の水だったので、神保町は近くて懐かしい気持ちになりました。

 

1日目は研修の説明と、主任ケアマネの役割と視点や地域包括ケアシステムの講義がありました。

 

高齢者人口や高齢化率の推移などは、相変わらずで人口減少にになるまでともに上昇するという話。

出生率が極端に上がらない限り変わりようはないですが、出生率が急に上がる理由はどこにもないように思えます。

 

地域包括ケアシステムに関しては以前から何度も説明を受けていることですが、世の中全体で周知・理解は進んでいないように思います。

簡単にまとめると医療・福祉・住まい・介護予防・生活支援によって高齢・病気になっても「住み慣れた場所で暮らしていく」というものです。

 

それがうまく機能するためには4つの「助」が必要とされます。

「自助」:自分で自分を助けること。個人レベルで、自発的に自身の生活課題を解決する力。

「互助」:家族・友人・クラブ活動仲間など。

「共助」:制度化された相互扶助。医療、年金、介護保険、社会保険制度などは相互の負担で成り立つもの。

「公助」:最終的に必要な生活保障を行う行政等の社会福祉制度。生活保護等。

「まずは自分で頑張れ。そして仲間と助け合え。社会保険や年金を払ったら返ってくるよ。困ったら生活保護とかもあるよ。」ということです。

 

講師をしてくださった先生は日本のケアマネジメントを作ったという高名な方で、何度かお話を聞いたことがありました。

心に残ったのは、ケアマネジメントとは「利用者を幸せにする方法」であるという言葉です。

今更ながら「ケアマネジメントってそもそも何?」と言われて答えられるケアマネは少ないと思いましたし、私もそうです。

「利用者を幸せにする方法」これはわかりやすいし異論ありません。

また大切なのは利用者を大切に思うこと、利用者の感情に働きかけ理解することということです。

それはAIにはできないし、我々ケアマネージャーが守る最後の砦であると。

 

講義の最後に利用者を幸せにするのには4つのホットが必要であるとおっしゃっていました。

あったかいごはん、あったかい布団、あったかいお風呂、まずこの三つで、確かにこの3つがあれば旅館に行ったみたいで幸せですよね。

ただこれだけでなく、最後に支えてくれるあったかいが必要だと。

人が幸せになるには、人の力が必要であるとお話になっていました。

それに比べると、私が以前にブログに書いた「食事」「入浴」「排泄」の3つが問題なくできれば、在宅でも最低限暮らせる、という考え方は方法論という感じで温かみがないな、と反省しました。(いや、比較する時点で畏れ多い。)

 

私もこれらの話はいい話だなと素直に思いました。

互助...近隣住民や友達、趣味仲間、みんなで助け合ってお互いよくしていけばいい。

私もこういう前向きなことを考えないと世の中も個人も良くはならないと思います。

人を大切に思う気持ち、互助でお互い助け合う。

それは人の本質は「善」であるという前提のもとに組み立てられているように思いました。

 

講義が終わって考えました。

コロナ禍を挟んで2018年のあれから2024年までの6年色々なことが変わったなぁ、と。

 

コロナによって変わったのは、人の心の分断です。

隣に座っている人、目の前で話している人がウィルスを持っていてそのウイルスが自分を殺すかもしれない。

そう思うと、信じられる人って以前に比べたらずっと限定されるようになってしまった。

 

2022年の2月に始まったウクライナ戦争は、というより戦争そのものが人間の尊厳など簡単に打ち砕きます。

イスラエル軍の攻撃に40000人のパレスチナの人命が失われています。

そういうものを見ているうちに、人が人を、命を大切に思わなくなってしまった。

YouTubeで実際にあった戦争(第2次世界大戦のノルマンディ上陸作戦?)の場面で自分が兵士になって戦うTVゲームの映像を見ました。

ゲームとはいえ人と人が殺しあい銃弾や手りゅう弾で血や体の一部が飛ぶ凄惨なものです。

自分たちが遊んでいたのはキノコや亀をつぶしたり蹴って飛ばしたり(と、文字にするとスーパーマリオも残酷ですが)もっと牧歌的でした。

それかゾンビとかモンスターみたいに実際は世の中にいないものと戦っていました。

あのようなもので遊んでいたら、子供は戦争をどう思うんだろう?

 

闇バイトで人を雇って高齢者の財産を奪うような事件が頻繁に起きています。

利用者はおびえています。いつ自分がそういう目に合うか。

実際、私も初回訪問の時「あなたが安全な人という証拠はありますか?」と言われたことがあります。

高齢者だって必死です。

自分の身は自分で守らないといけない。

猜疑心だって持ちますし、持つべきなのかもしれません。

人を警戒する気持ちが命を守る最後の砦なのかもしれません。

 

各種メディア、インターネットやSNSでは誹謗中傷にあふれています。

人の足を引っ張る情報が閲覧されお金を生んでいる。

誹謗中傷された人の痛みがまるで分かっていないようです。

出る杭は打たれる。ミスが許容されない。

 

ここ数年で邪悪な世の中になってきているように感じます。

人の本質は「悪」ではないか?と考える時があります。

 

どのようにとらえて行動すべきなんだろう?と考えながら昨日は帰ってきました。

 

私は物事をあまりネガティブにとらえるのは好きではないんです。

物事に対し批判するより、良いところを探すほうがいいと思うほうです。

ケアマネも利用者の弱点よりストレングス(強み)を探し、それを伸ばすのが正しいされます。

 

サッカー日本代表監督のオシム監督も「(守るのは簡単ですよ。要は、)作り上げることより崩すことは簡単なんです。家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。(サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとするのと同じ意味。)作り上げることは、(つまり攻めることは)難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」

と言っていました。

善悪どうこうより作り上げるポジティブに進めたほうがいいと思います。

作り上げる人生のほうを選びたいです。

 

昨日の講師の先生は

支援困難なケース(手に余るようなケース)を簡単にうまくやる特効薬は無い。

人を大切にして気持ちがあって頑張るケアマネを作るしかない。

と話していました。

結局、大切なのって気持ちなんですよね。

一人ひとり、考えるしかない。ポジティブに。

ボクシングの那須川天心選手も「関係ないっしょ、気持ちっしょ!」※方言とかではなくそういう喋り方「(そんなこと)関係ありませんよ。(大切なのは)気持ちですよ!(という意味)」と言ってましたし。

 

写真はランチで食べた「肉もつ屋神坊(千代田区神田神保町2-14-4)」の馬トロ丼(20食限定)です。

昨日は初日だったので研修現場から近めの店に行きましたがおいしかったです!

名前のままとろとろで。ついているスープもおいしかった。

2018年の前回も行きたかったのに混んでて研修中1回も行けなかった有名うどん屋さんの「丸香」はやはり行列でした。

やはり昼休みの1時間で行くのはきついか...。いや、関係ないっしょ気持ちっしょ!

「丸香」も行ってご報告します!

 

文:池端祥一郎

 

 

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