ケアマネが殺害された事件について
2026/06/12
令和8年6月1日にケアマネージャーが殺害される事件がありました。
お亡くなりになられたケアマネージャーの方に哀悼の意を表します。
加害者も自殺に至ったというのも、本当に痛ましいとしか表現できません
私はそのケアマネージャーが、どういう方かも事件の詳しい経緯も存じ上げませんが、同じ職種の人が仕事中に殺されてしまうというのはあまりにも衝撃的です。
ケアマネージャーの利用者宅の訪問は、密室なので殺害が起こってもおかしくはないことです。
とはいえ、利用者から何らかの害を被る以外にも、人は家から一歩外に出ればリスクはあります。
通り魔がいるかもしれないし交通事故も落雷も、街路樹が折れたり地面が陥没したり熊と遭遇したりと様々なリスクがあります。
すべてのリスクを避けるためには、家に閉じこもり誰とも会わない以外ありません。
利用者やご家族は病気があったり介護負担で疲れ果てていたり、問題が生じていることがあります。
ストレスが引き金になってしまうこともあるかもしれません。
しかしこれも、介護に関わる人以外でもそういう切羽詰まった状況の人がいる可能性はあり、家族や友達から殺されることすらあり得ます。
私もかなり最近、認知症の利用者らしき人から、市に匿名と議員経由で苦情を入れられることがありました。
もちろん、完全に事実無根です。
だとすると、私はその苦情を防ぎようはありません。
先日他社のケアマネと「ケアマネの殺害されるような事件をどうしたら防げるだろう?」と話していました。
その人は「利用者に信頼されるしかない。」と結論付けていました。
信頼されていたなら確かに殺されるような事件に発展しづらいですが、それは絶対ではないと思います。
必要な話を、優しく上手に理路整然、資料を作って懇切丁寧に話したとしても、受け手次第で不愉快・不都合に感じられてしまうことはあります。
それはどんなに上手に、情熱や思いやりをもって、誠実にやってもです。
逆恨みや誤解されるリスクは絶対に無くなりません。
リスクをなくすならば、コンタクト・会話をしないしかなく、それでは仕事はできませんよね。
ケアマネを辞めるしかリスクをなくすことはできない。
リスクと仕事で得られる報酬はトレードオフの関係です。
殺されない・怪我をさせられないためにできること。
私はその対策の一つは「油断しないこと」だと思います。
ケアマネージャーの考え方で「自己覚知」という言葉があります。
自分自身を知ることです。
自分の行いが、今話した内容が本当に間違いがなかったか検証することです。
うまくいっている状況、経験を積むと次もうまくいくと思いがちになります。
絶えず自己覚知して検証する、つまり油断しないことです。
「あ、まずいこと言っちゃったな。」「悪い雰囲気になったな。」と検証し察知できれば、謝罪することで関係修復ができるかもしれません。
あとは私は物理的に、利用者との距離を取るようにしています。
刃が届かない距離間があれば、不意の一撃を防ぐことができます。
不意の一撃が届く間合いを制すれば、次は小手を打ったり物を投げることで逃走することができるかもしれません。
これは利用者のみならず、人との間には距離を取ります。
エレベーターの中や電車なども注意しています。
つまり「油断しない」これは大切なことです。
しかし現実、エレベーターになかで不意に刃物で襲い掛かられたらかなり厳しいでしょう。
私のリュックは防刃のナイロンなので盾にしてもいいかもしれませんが。
満員電車で不意に後ろから刺されたら...距離をとっても銃で撃たれたら...。
こうなるときりがない話です。
考えすぎると仕事どころか外出もできないし、疑心暗鬼になった末に不安神経症になってしまうでしょう。
唯一間違いなくできる努力があるとすれば日々悔いなく生きる。
今日死んでも後悔がないように生きる。
これに尽きるのかもしれません。
それでも死んでしまっては家族や友人は悲しむかもしれませんし様々な迷惑がかかるかもしれませんが...。
対策は...何かないものかと考えながら書いていましたが、結局これという対策はありませんでした。
それぐらい、難しくて衝撃的な事件だと今回思いました。
こういう痛ましい事件が続かないといい、と心から思います。
文:池端祥一郎

