今年も終わり(早いけど)
2024/11/06
こんばんは!
めずらしい夜の投稿です。
いよいよ寒くなってきましたね。
今からバイクで帰るのかと思うと若干気がめいります。
私は明日は休み。帰ったら冷たいビールではなく熱燗が良い季節です。
気が早いかもしれませんが、毎年11月初旬のこの時期「今年も終わりだなぁ...。」と感じます。
理由の一つは、当社は決算が10月なのでそれが終わると(あとは税理士事務所に資料を送るくらい)私は例年この時期は何となく気が抜けてしまいます。
もう一つ、個人的な行事ですがお墓参りに行きました。
私の家のお墓はちょっと遠くて、静岡県焼津市(マグロの水揚げ量が日本一ということで有名)にあるので、年に1度くらいしか行けないのですが、お墓の掃除をするとさらに今年の終わり感が自分の中で高まります。
焼津はマグロ以外はあまり何もないところですが、行くといくつかの楽しみがあります。
一つは...やはりマグロ!
写真のお寿司は焼津の老舗の松乃寿司(静岡県焼津市本町4-6-3)というところのですが、マグロは最高だし他の魚もイカやエビも漁港ならではで非常に美味しかったです。
イカは細かい切込みが入っていて仕事が非常に丁寧!
ベテランの大将が今年もお元気そうで安心しました。
焼津に行ったら私はこちらのお寿司は外せません!※要予約のお店です。
2つ目はお酒です。
日本酒(清酒)はたいてい、その場所・土地の食事に合うものが作られます。
海に近ければ魚介類に合う酒、山に近ければが肉や山菜や茸などに合う酒というように、地域性があるものです。
静岡のお酒は海産物に合う淡麗あっさり風味で、富士山の伏流水で作られていたり、酒の基本である「水」の良さが感じられます。
開運、臥龍梅、初亀、志太泉、はなの舞、富士錦...。
特に焼津と言えば洞爺湖サミットで各国首脳にふるまわれたことで有名になった「磯自慢」があります。
磯自慢は東京ではなかなか手に入らないしプレミア価格なので、お墓参りに行った時に適正価格で買って正月などに家族・友人に振舞います。
私は今年、振舞用の一升瓶の別撰特別本醸造磯自慢と、決算を終える自分へのご褒美で磯自慢純米大吟醸「エメラルド」の2本の磯自慢を購入しました。
「エメラルド」は私が日本酒が好きになった10数年前、「世の中にこんなおいしい酒があったんだ...!」と心底驚いたお酒です。
メロンのような華やかな香り、上品な甘さとキレ、和三盆のようなえぐ味のないやさしい甘さ...あぁ今すぐ飲みたい(仕事中!)
酒米は兵庫県の特A地区東条特上米山田錦、なんだかすごそうでしょう?
今飲んだらどう感じるか楽しみです。
もう1本も一升瓶で3000円ほどの特別本醸造(精米歩合が吟醸酒並みに高い)で、けして安くはありません。
これも酒米は特A地区の山田錦です。
磯自慢は吟醸以外の本醸造系も価格以上に美味しいと言われていますし、私も実際そう思います。
振舞うには贅沢な逸品かと。
ただ一点、磯自慢が難しいと思うのは非常に淡麗にして繊細なので、味わいが強いお酒と飲み比べると悪く言えば「薄い」と感じてしまうことです。
実際昨年末、山形県出身の弟のお嫁さんは磯自慢を「薄!これ水じゃん。」と笑いながら酷評しました。
山形県をはじめ東北のお酒は比較的味が華やかだったり重厚だったり、静岡酒とは真逆の性質です。
十四代、出羽桜、秀鳳、みちのく六歌仙...いずれも華やかで重厚です。
磯自慢は飲み比べると確かに負けてしまうというか、味が際立たない。
しかしこれはコーラと水を飲み比べて「どっちが美味しい?」というようなもので、ジャンルが違う気がする。
ということで、山形酒の前で薄味と言われた磯自慢は、去年は開けたばかりのをそのまま弟にあげました。
「飲み比べをせず単体で飲んでね。」と。
私と先祖のルーツが同じ静岡人のはずの弟は、お嫁さんの影響から山形びいきで磯自慢に対する評価は低いのですが、それでも我が家で評価が高いのは神沢川酒造の「正雪」というお酒です。
焼津市の手前の由比(サクラエビで有名)という地域のお酒です。
正雪というのは江戸時代の軍学者の由比正雪(4代将軍家綱の時代に幕府転覆をはかった由比正雪の乱・慶安の変を起こした人物)からきているそうです。
正雪も前から好きで、酒屋さんにあれば買う私のファーストチョイスの日本酒です!
磯自慢ほど淡麗ではなく、東北とは違いますが味がはっきり強いイメージです。
最高に合うのはやっぱりサクラエビ。魚介類にはおそらくなんでもよく合います。
正雪は今年、純米吟醸から本醸造、純米、普通酒までよく飲みました。
一升瓶で2000円未満のものから4合瓶で2000円以上のものまで。
写真のメタリックグリーンのは今回買いました。「正雪別撰プレミアム純米吟醸」
この別撰プレミアムシリーズは去年も買い、とてもおいしかったので。
しかも価格は磯自慢「エメラルド」の1/2とやさしい価格設定です。
価格が一升瓶で2000円を切っている正雪金紋(普通酒)は特に驚きがありました。
一口目は「不味い?」2口目「いや、悪くない」だんだん「美味しいのでは?」「あれ、これ最高じゃん(安いし旨い)!!」と飲んだ人とすごく盛り上がりました。
酔っているわけではなく飲み飽きないんです。
冷酒でも温くても、熱燗もいける究極のオールラウンダー!
これは家で一本キープしています。東京でも流通して気軽に買えるといいのに...。
お墓参りの前に一泊したのですが、宿で飲み放題の地酒フェアがやっていました。
富士錦、はなの舞、あと伊豆唯一の酒蔵万大醸造の「あらばしり(絞るとき最初に出てくる酒)」
どれも静岡酒らしく美味しくて、5種類を7合(私一人じゃないけど)飲みました。
万大醸造を私は失礼にも伊豆旅行のお土産用かと勝手に思っていましたが「あらばしり」美味しかったです。
これで締めくくってしまうと、全くケアマネのブログではなくなってしまうのでひとつ私の技を。
利用者の方でお酒を飲まれる方には会うと私は毎回聞きます。
「最近飲んでますか?」
これは話が盛り上がるし、酒量や嗜好の変化でなんとなく体調がわかります。
「変わらないよ、350mlのビール飲んだら焼酎水割り。」
などとおっしゃっているうちは安心です。
「最近何となく飲みたくないんだよね。」「飲んでも小さい缶のビール、これいいよ。」
みたいな感じでお酒を飲まなくなるor酒量が急に減ると、何かあるサインです。
名付けて「酒アセスメント」!
これで私は予兆を察知し備えます。
独自のやり方ですが、ほぼ14年間使い続けている手法なのでかなり精度は高いと思います!
日本酒の話だといくらでも書けてしまいます(笑)
秋から冬にかけて食べ物もおいしくなりますし、日本酒が特に美味しく感じられます。
静岡の日本酒、興味持たれた方はぜひお試しください!
合わせるものは魚介類で、東北のお酒と飲み比べず必ず単体で。
正雪や磯自慢が手に入ったならあなたはきっと幸福です!
でもビールもワインもウイスキーも焼酎も同様に美味しいですけどね。
これから年末年始、お酒を飲む機会も増え楽しみですが飲み過ぎないように、と思います。
文:池端祥一郎
ケアマネ 介護支援専門員 東京 調布 狛江 三鷹